導き

今回日本に帰ったときは、できるだけ早く台湾に戻りたいという思いがあった。
でも東京の撮影に行かせてもらってから、すぐ日本を離れるべきじゃないという内側の強い感覚を感じるようになって、その後台湾が外国人入国禁止になって台湾に帰れなくなった。

そんな中で28-30の合宿に行ける可能性が出てきたのだけど、行くか行くまいか、恐れもあって何度内側にたずねても、答えは確実に「行く」だった。

 

自分の個人的なストーリーの中ではこのような導きがあり、またすべての人のすべての流れ、導きがあわさって今回の合宿が成立して、そこに参加することになった。

これらすべての導きが本当に完璧に、今回導かれることになっていた場所へとつながっていたんだと感じる。

 

コロナへの恐怖に代表される恐れや不信満載で参加した初日だったけど、最終日3日目にはその恐れが考えられないレベルで消えていた。それだけでなく、心の中に奇跡が起こったように感じた。

ぜんぶの体験は書けないと思うけど、書けることを書いてみたいと思う。

 

 

■Trust and Open mindedness 信頼と開かれた心

 

映画「オデッセイ」を見た。
ラファエルのコメンタリー、みんなのシェアも含めて本当に素晴らしかった。

主人公のマークはかなえさんが話してくれたとおり、
物語の最初から、ものごとを深刻にとらえない、「信頼して開かれている姿、あり方」をみせてくれる。
その態度で教えてくれている。
信頼し、開かれた心でいるあり方がどんなものなのか。

 

状況がどんなに困難に見えたとしても、何か目に見えないたしかなもの、個を超えたもの、絶対的なものへの信頼と、何ものにもとらわれない開かれた心があると、深刻さが入りこむのは不可能になる。

それが伝わってくる。

「この道を歩んでいくための、これがロールモデルだ!」と感じられて、すごく助けになる。

 

この深刻さがない感じ、深刻さはないけど信頼と開かれた心があるというあり方はとてもうれしいものだと感じる。

 

 


■決断の力


れいさんが強く感銘をうけたとシェアしてくれた部分。
火星の砂漠に一人取り残されたマークが、暗闇のなかで決意の言葉を発する。


「I'm not going to die here」(ここで死ぬもんか)

 

この決意をきっかけにして、
一歩一歩、ステップバイステップで、ひとつひとつなすべきことのインスピレーションがやってきて、ただひたすらそれに従っていくことで、今は目に見えない、最終的な救いへと導かれていく。

 

さらにこの決断がもととなって、全世界がそれに協力していく。これまで敵対していたと信じられていた国家同士までもが一致協力して、マークというたった一人のためにすべての知性と力が注ぎ込まれていく。

それくらい、ひとりの決断の力はすさまじい。

そのことをこの映画全体で見せてもらえ、体感させてもらえた。

 

私たちの「常識」だと、物事がおきるのは何か外側に原因があって、それが影響して結果が起きる、というふうに見ている。

これは原因と結果が別々に存在している世界の話。つまり分離が存在することになっている世界の話。

でも真実は、「分離は存在しない」。

つまり原因と結果はひとつで、決断があるのみ。
そのことをマークの決断に見せてもらえた。

 


■「死なないぞ」の意味

あと、帰りの電車で感じたインスピレーション。

マークの「死なないぞ」という決断は、今のこの道にあてはめると、
「変化しないものをみつけるぞ、永遠に変わらないもの=神の愛を知るぞ」
「死ぬもの、変化するものとの同一化をやめて、真の愛、永遠の愛をみつけてひとつになるぞ」
そういう決断なんだ、ということに気づいた。

 

その決断を自分ができるんだ、と気づいたとき、
コロナにまつわって感じていた死の恐怖とか、いろんな人や世界にたいして持ち続けているジャッジとか、
そういう「抱えている問題」にたいする最高の解決策になるんじゃないか・・・この決断が!!
という直感を感じた。

これはとてつもなく嬉しいことに感じる。この決断を自分ができるんだということが。

 

そしてマークと同じように、この決断にもとづいてひとつひとつガイダンスを聞きながら従っていき、全宇宙のたすけをうけとりながら導かれていくことができるんだ、ということが本当にうれしい。

 

 

■Allow everything(あらゆるものが浮上してくるのをゆるす)


砂漠で一人ぼっちになった状況を認識したときの「Fuck!!」から始まり、
マークはそのときどきで沸き起こってくるすべてを記録モニターに向かってエクスプレッションしていく。たんたんとインスピレーションに従った行動をすすめながらも。

 

ためこまないで、いちいち明け渡していく。

そうしながら、インスピレーションに従った行動をたんたんとしていく姿に、この道を歩くプロセスでのことをいちいちジャッジしたり内にためこんでくよくよ悩んだりする必要がないんだな、ということを感じさせてもらえた。

その都度その都度エクスポーズして晒して渡していけばいい。

 

 

Allow everything ということで言うと、
今回参加したときに感じていた、コロナへの恐怖(心のなかの最悪シナリオへの恐怖)についてシェアしたときにラファエルが言ってくれたことでもあった。
その恐れをAllowしていいんだよ、と。

 

その言葉を聞いたとき、何かがフッと変わって、この恐れに対処しないと、というモードだったのが切り替わって、このけんたという個人が可能性としてもっている恐れや感情のすべてが上がってくるのをそのままゆるせばいいんだ、
そしてすべての可能性としてもってる感情を表に上がらせてあげるなかで、このけんたという人は成仏できるんだ、という感覚がやってきた。

何か、それをゆるすことができれば、このけんたという人がいつ死のうと関係ないという感じ。

けんたを成仏させるためにそれをやっていきたい、上がってくるものをすべてそのままゆるして(Allow)いきたい、という意欲が湧いてくるのと同時に、コロナにまつわって感じていた恐れが随分と軽減されたように感じた。

 

 


■インストゥルメントフォーピース(IFP)


これは直接映画とは関係ない、インストゥルメントフォーピースについてレイさんがラファエルにたずねたことから気づかせてもらえたこと。

IFPは外側に原因があると思っている状態から、すべてをマインドのほうへ引き戻すための道具。
そしてそれが導く場所というのは、最終的には「私が誰かに投影している」というレベルを超えたもので、「私」や「誰か」そのものすべてを投影している場所。

 

そしてその全部の投影が起こっている場所、その投影を引き起こしている信念がある場所で、「私はこれが間違っていることを本当に望む」という心からの思い・欲求がわきあがってくるとき、その心からの欲求が何千年もの時間を短縮してくれる。

 

その心からの欲求に触れることができるまで、何度でも何度でも知覚をマインドに引き戻して信念までたどっていくことを繰り返す。

完全な自由・完全な平安をもとめる、心底からの激しい欲求に触れるまで何度でも何度でも。

 


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個人的には以上のようなことが今心に残っている。
でも、これらすべてはいっしょに参加してくれた兄弟たちの完全なサポートがあったうえでのことだった。

初日、コロナの恐れに対峙していたときに手を握ってもらったのは本当にたすけになったし、それぞれの兄弟が見せてくれた率直なこころのうちの表現は、ことばにならない何かを与え続けてくれた。

そして関係の中で、ひとりでは到底触れることができない深い恐れや感情に向き合うことができた。

 

本当にありがとうございます。