エティについての本

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ディストピアや大量殺戮が他人事ではなくなった状況を見ているなかで、エティの本にたすけを求めた。

それとこの前の勉強会のなみえさんの回で話されていた「メリット追求」の話がすごくよかった。

「自分」がやろうとしていることの「メリットだと考えていること」が何なのか、徹底的に追求することで(攻撃の正当化など)、エティが指し示してくれている方向だけを望みたいと、そっちへ向かいたいと思える助けになる感じがしている。

 


エティについての本からのメモ。(「Etty Hillesum: A Life Transformed」Patrick Woodhouse)

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withdraw 撤退する(引き下がる)
to be still 静かにする
listen 耳を傾ける
...というトレーニング。

ひざまずく。
内側の母なるいのちに、ゆたかななぐさめに、裸になって身を預ける。

外側で起こってることよりも、よりリアルなもの。内側の現実。

神秘主義とは、透き通るような正直さの上に成り立つものであり、物事が裸の現実にまで剥ぎ取られた後にのみ生まれるものである」

内側にある、成長し、熟そうとしている巨大なとうもろこし畑。

エゴイズムと落ち着きのなさのなかに簡単に見過ごしてしまいがちな生命そのもの。

「私のハートのなかにはすでに多くの宝の船が沈没してしまっているが、私は全人生をかけて沈んでしまった宝を浮上させようと思う」


ただし常に、内側の「確信」についてでさえ、「疑うこと」「知らないこと」が何より重要だ。
すべてである成長、広がりをゆるすために。


「彼女は否定的なものを自分のものではないと自分から切り離すのではなく、吸収することを学んだ。

自分自身を理解することで賢明なバランスを見つけ始め、憂鬱な瞬間と共存することを学び、彼女はそれらを『広い花咲く風景』の中の泥だらけの溝のように見ていた。
自分の影を所有することは、より大きな闇を引きうけるための準備であった。」


「彼女の自分自身に対する『規律』と『油断なく気づいていること』は、より厳しく絶え間ないものになっていった。

日記のなかで、真実を求めるなかで内面が微妙に変化していく様子をたどりながら、彼女は何度も厳しく自分と向き合い、

『1分たりとも雑に、見境なく生きてはならない』

と主張している。」


「人間の心の根底には善と愛があるという確信が彼女の中で深まっていった。あらゆる証拠にもかかわらず、そこにあるのは悪意や邪悪さではない。だから、彼女は憎しみを拒否することを決意し続ける。」