エティについての本2

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あらゆる不満やうっすら自分に気づかせないようにしてる微妙な嫌悪感のようなもの、
苦々しい感情。
こういうのすべてを誰かや何かのせいにしようとする深く刻まれた癖があるのをこれまでになく実感している。

あらゆる不満や嫌悪感が完全にそうだったんだ。


エティの置かれた状況とエティの内面の取り組みについて触れること、そして今の自分の置かれている状況がエティのものにどんどん近づきつつあるという実感が、この認識にいたるのを助けてくれていると思う。

これについて、とくに助けになったところ。

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【私は憎むことができない】

「憎しみは自分にとって絶対に不可能なものだ」

彼女が自分自身に忠実であり続けようとするならば、憎しみは彼女の性質の一部ではありえないのだ。

「私は人を憎むことができない」

これは何を意味するのだろう?

この数年数ヶ月かの間、アムステルダムユダヤ人が直面してきたことを考えると、どうしてこれを守り通すことができたのだろう?

彼女はどのような理解と心の鍛錬によって、この理想を維持することができたのだろう?

 

 

【真実】

憎しみは、少なくとも彼女にとっては「単純に不可能」であるという感覚は、彼女の真実へのコミットメントから生まれた。

エティは稀に見る情熱をもって、何が真実であるかに関心を持っていた。

「クラース、私が本当に言いたかったのは、私たちは自分自身についてやるべきことがたくさんあるので、いわゆる敵というものを憎むことなどやっている場合ではないということです。」

「それが私たちにできる唯一のことなのよ、クラース、他に方法はない。

私たち一人ひとりが内側に向かい、他人の中で破壊すべきと考えているものすべてを自分の内側で滅ぼさなければならない。」

 

「他に解決策はありません。本当に、自分の内側に目を向けて、そこにあるすべての腐ったものを根絶する以外に解決策はないのです。

私はもはや、自分自身が変わらない限り、世界の何かを変えることはできないと信じています。

それが、この戦争から学ぶべき唯一の教訓だと思います。

私たちは自分自身を見つめなければならず、他のどこにも目を向けてはいけないということです。」


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「他人の中で破壊すべきと考えているものすべてを、自分の内側で滅ぼさなければならない」

「本当に、自分の内側に目を向けて、そこにあるすべての腐ったものを根絶する以外に解決策はない」

「私たちは自分自身を見つめなければならず、他のどこにも目を向けてはいけない」

自分は他人のなかに、「破壊すべきもの」「腐ったもの」「苦々しいもの」をたくさん見ている。
あらゆる不満、どんな小さいように見える不満もそこに原因があると見ている。

それを他人のなかに見続けている限り、どんな平安もありえない、ということが、
少なくとも今まででいちばん本当だと感じられる。

「他に解決策はありません」。

他人のなかで破壊すべきと考えているもの、
それを自分の内側で根絶すること(ひとりではできない)。

そのことに全存在をかけたい。