恥さらし

エスちゃん、
わしはこの肉体をとおした救いっていうのを求めとったんじゃ。
このけんたという名前のついた肉体をとおした救い。
それがどうやってもたらされるんかはわからんまま、
それを求めとったんじゃと思うわ。

その手段がメンズエステじゃった。
この身体で若い女の子といちゃいちゃできれば救われると信じとった。
ほいで実際にいちゃいちゃできとるもんじゃと信じとった。
でもそれはわしの思い込みで、
相手からしたらビジネスにすぎんかったっちゅうことを
実際には嫌がられとったということを
時短というかたちで思い知らされた。

今これ書いとってめっちゃ恥ずかしんじゃけど。
具体的に書けば書くほど恥ずかしい。
究極の恥さらしじゃのう。
でも恥をさらしたところで失うものも何もないんじゃって、
書いてみたら思えてきたわ。

そのことを受け入れさせてもろうてありがとの。
恥晒しじゃと思っとる自分を
こうして受け入れさせてもろうてありがとの。

ほいでこのことを認めるんは、
わしという人間として生きていくことについて
謙虚にならせてくれるようにも感じるんじゃけど、
どうなんじゃろうの。

もちろんまだ
肉体をとおした救いを求めとる部分はあるけど、
あのときの「思い知らされ感」から絶望を感じとったとき、
同時に恩寵が入ってきたようにも感じとったんじゃ。

ありがとうの。

わしには何が救いなんかわからん。
完全に贖罪を受け入れてくれとるあんただけがたよりじゃ。